高専数学まとめノート@はてなブログ

解法のエッセンス。数学のトピックス。

ストレスと”息抜きスマホ”の罠 その1

高専生と試験前とスマホゲーム

試験前の高専生と過ごしていると、スマホゲームの稼働率が明らかにアップしているように感じます。これを不思議に思っていたのですが、行動についての科学の成果をまとめた一冊、「The Willpower Instinct」(意志力の本能:邦題・スタンフォードの自分を変える教室)の一節をふと思い出しました。

次の一節で、このスマホゲーム稼働率について納得できそうです。

ストレスは私たちを間違った方向へ進ませ、思慮分別を失わせ、いたずらな本能のままに動かそうとします。
(中略)
ある経済調査では、お金の心配をしている女性は、不安や憂鬱を紛らわせるために買い物をしてしまうという結果が出ました。明らかに矛盾していますが、即効の気晴らしを望む脳にとっては、じつに理にかなった行動です。
(中略)
自己コントロールよりも気晴らしが優先されてしまうのです。
スタンフォードの自分を変える教室 P206より一部中略にて抜粋)

スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室

脳は、試験前の現状に向かい合う行動よりも先に、目の前のストレス・不安を晴らそうとしている。だから、クリック・タップで報酬(快感)を得てしまうんだ…!と言う気付きに繋がりました。(またこのシリーズで詳しく書く予定ですが、)結局、これは脳にとっては”快感”、ひいては”成果を得た”と感じることに繋がり、やる気は逓減するほうへ向かってしまうんですよね…。これでは、試験前という現状に向かい合うことにおいては、大きな悪循環へと陥ってしまいます。

多くのストレス解消法はストレスフルな現状を変えない

さらに、「The Willpower Instinct」では、米国心理学会の調査結果を挙げて、ストレス解消法についてこう書かれています。

最も効果の低い方法は、ギャンブル、タバコ、お酒、やけ食い、テレビゲーム、インターネット、テレビや映画を2時間以上観るなど、です

そういえば、試験期間前からツイッターのタイムラインも流れがすごく早いよね…。

補足:つながりに縛られる本能

ツイッターの話を出したついでに捕捉を1つ。顔の見知った人から送られてくる連絡、スマホ画面を埋め尽くす各種つながりからの通知が、あなたの判断を鈍らせてしまっているかもしれない。

人は関係性に縛られた生き物である。数千年前の狩猟採集時代には、仲間との繋がりが生死を分ける鍵だった。周囲の期待に応えなければ、生き延びることができなかったのだ。同庁の必要性が弱まった現代でも、仲間に嫌われたくないという気持ちは私たちの心の奥底に強く根付いている。
(エッセンシャル思考 P168より抜粋)

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

今回の気付き

スマホを触るあなたは悪くない。脳の本能が目先の報酬を求めているだけ。ゲームは休憩にも気晴らしにもならない。『試験を迎えるという現状はスマホゲームの成果で変化しない』という事をしっかりと観察する視点が必要ですね!

記事で触れた本

この本、脳科学・経済学・心理学などなどの成果を集めた素敵な1冊なんですが、なぜか邦訳版は自己啓発本の体裁で発売されていてモッタイナイ・・・!「The Willpower Instinct」は勉強だけでなく、あらゆる目標達成・行動に活かせる最新の科学をベースとしたノウハウ集。おすすめですよ!

スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室